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平成27年度優秀管理技術者表彰を受賞しました

北海道建設部留萌建設管理部より平成27年度優秀管理技術者表彰を受賞いたしました。

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平成27年度優良工事等表彰(部長表彰)を受賞しました

北海道開発局留萌開発建設部より平成27年度優良工事等表彰(部長表彰)を受賞いたしました。

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Webサイトをリニューアルしました

この度Webサイトのリニューアルを行いました。

月寒川(ツキサムガワ・札幌市)河道内樹木の洪水影響と伐採

自然環境の調査・解析・モニタリング業務

月寒川には河道内にうっそうと樹木が繁茂し、地元住民から「洪水の阻害要因だ」と、伐採の要望がありました。

そこで、治水上は樹木の皆伐が望ましいのですが、自然環境保全から極力残すような手法を計画、実施。計画にあたっては、現況樹木による死水域・境界混合係数を実績流量と洪水痕跡から求め、月寒川の特性を把握しました。

つぎに特性値を使い、区域伐採で計画高水を検討しましたが、計画HWL内に納まらないため、間伐で検討し、間伐だと概ね満足する計算水位値が得られました。

平成9年3月に間伐を実施。間伐にあたって、計画HWL以下は幹のみ、HWL以上は樹幹を残すようにしました。HWL以下は株立ちの鬱蒼とした樹木でしたが、太い幹のみ残す開放空間にすると、被圧されていた1m以上の草本が一斉に生えそろい、景観上もよくなりました。定点写真撮影は現在も続けています。

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既存樹木を保全した急傾斜地対策

急傾斜地関連業務

近年、斜面を貴重な緑の空間として保全・活用することに対する社会全般の要望が高まっています。当部では緑の斜面づくりとして、既存樹木を残した鉄筋挿入補強土工法による急傾斜地崩壊防止対策を音更町と熊石町において計画・設計しました。

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真駒内川斜路工設計

橋梁・構造物計画設計業務(道路・海岸・漁港)

真駒内川において、落差の解消を目的とした斜路工(落差工)について、想定しうる全ての水生生物の生息環境に負荷を与えない河床環境の再現と、治水構造物としての安全性確保およびコスト縮減を目指し、コンクリートを使用せず自然石による空石斜路工を試みました。

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石狩川のワンド造成

石狩川(イシカリガワ・江別地区)において,生物の生育環境保全を目的にワンドを造成しました。

ワンドが生物にとって重要な生息環境であることは周知されており, 多くの河川事業でワンド造成が取り入れられています。しかし,造成する場所や形状の選択, 効果の発揮や維持という点では,まとまった知見がありません。 試行錯誤の結果として,失敗事例も多く生じています。

石狩川では,流れ場の数値シミュレーションを基に造成の試行地を選定し,平成13年3月に施工を行いました。 現在は,地形/流況/動植物分布/等について,モニタリングを実施しています。

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精進川(ショウジンガワ・札幌市)の多自然型川づくり

流域の調査・構想業務

精進川は平成4年から積みブロックを取り壊し、自然に近い川に再改修した川として知られています。この川には、流域特性として大きく3つの特徴があります。
一つは流域の地質が支笏火山による火砕流堆積物のため、微粒砂や細かな火山灰が流入してきて、河床に堆積するため、川が汚く見えること。

二つ目は、豊平川の河岸段丘沿いを流れていること。河岸段丘のもろいガケ斜面が、札幌でも貴重な、都市における河畔林の連続した「みどりの回廊」となっていて、保存、維持にともなう方策がむずかしく、試行錯誤とならざるを得ません。

三つ目は、都市化による流出増に対し、放水路を設けたこと。放水路があるため、残された下流の川は、自然河岸に再改修できましたが反面、常時安定した水量の確保が難しい河川となりました。以上の特徴を常に念頭におきながら、都市河川として精進川を位置づけ、都市河川の適正な管理の有り方を、市民の力を借りながら模索しています。

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真駒内川(マコマナイガワ・札幌市)の浮き石ハビタット効果

真駒内川の砂防流路工区間は、川幅拡幅に伴い掃流力の低下が発生。このため沈み石が多く、底生動物のハビタットが減少していました。対策としては浮き石を作ることが考えられます。浮き石のでき方は不明ですが、浮き石を観察すると「乱流で複雑な流れの早瀬」に多いことが分かります。そこで、そのような流れの人工浮き石区間を造って、底生動物の代表魚、ハナカジカがハビタットとして利用するかどうか実験放流。放流結果は仮説どおりで、ハナカジカは人工浮き石区間をハビタットとして利用しました。人工浮き石区間は平成13年7月に造成し、現在もその経過を観察中です。

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斜里川(シャリガワ・斜里町)の蛇行形成

自然環境の調査・解析・モニタリング業務

斜里川の改修にともない、ある期間、瀬と淵は消滅する可能性があります。この斜里川は全国一のサケマス漁獲量を誇る川で、斜里岳の豊富な湧水もあって、自然産卵場としても重要な河川です。サケマスの生活史において、瀬と淵は欠かせないハビタットです。そこで、現在進めている低水路改修断面内に川の営力を使った人工蛇行で瀬と淵を造る計画を実施しました。人工蛇行は水制による水はね機能で発生すると仮定し、水制の間隔、大きさは「一般曲線座標系におけるスペクトル法を用いた3次元流解析プログラム」を使ったシミュレーションで判定しました。判定項目は流心蛇行性・流速緩急性・河床変化・静穏域の4つとし、平成11年3月に施工実施。翌年、春秋の2回モニタリングを行って、ほぼシミュレーションと同じ結果が得られました。

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チマイベツ川の魚巣ブロックの評価

チマイベツ川(室蘭市)では,約10年前に魚巣ブロックを用いた護岸工が行われています。
多くの多自然型川づくりの事例と同様,この魚巣ブロックについても, 整備当初の目標設定は明確ではありませんでした。

このような状況から事後評価実施は問題がありましたが,今回は自然河岸との比較により, 一定の評価を得ることができました。
「魚巣ブロックが機能しているならば,河岸付近の魚類分布は自然河岸のそれと同様になる」 という仮説に基づき,調査を行った結果,統計処理による結論を得ています。

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古丹別川(コタンベツガワ・苫前町)の水辺の楽校

ワークショップの企画運営業務

古丹別川の改修に伴い、旧川が三日月沼として、古丹別小学校前に取り残されました。この旧川には多くの野鳥が飛来し、利用していました。しかし三日月沼が抽水植物や流入土砂等の影響で年々やせ細ってしまったため、平成10年、苫前町はこの三日月沼を含む旧川敷地と民地の約8ヘクタールを対象面積とする水辺の楽校を進める事としました。
さっそく、平成10年10月に第一回推進協議会を開催。平成10年から平成12年度の3年間に大人の会議は6回、子どもワークショップを4回実施しました。子どもの水辺体験に重点を置いた進行を心がけ、楽校の基本方針は、水面の広い「自然と人がふれあう場」の創出と活用に決まりました。
平成12年度から工事がはじまり、今後の自然環境復元が楽しみです。苫前町は日本一の規模をもつ風力発電の町として有名ですが、古丹別川水辺の楽校も町の名物となるよう、期待をもって関わっています。

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