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精進川(ショウジンガワ・札幌市)の多自然型川づくり

2015年2月25日 主要実績 環境分野

流域の調査・構想業務

精進川は平成4年から積みブロックを取り壊し、自然に近い川に再改修した川として知られています。この川には、流域特性として大きく3つの特徴があります。
一つは流域の地質が支笏火山による火砕流堆積物のため、微粒砂や細かな火山灰が流入してきて、河床に堆積するため、川が汚く見えること。

二つ目は、豊平川の河岸段丘沿いを流れていること。河岸段丘のもろいガケ斜面が、札幌でも貴重な、都市における河畔林の連続した「みどりの回廊」となっていて、保存、維持にともなう方策がむずかしく、試行錯誤とならざるを得ません。

三つ目は、都市化による流出増に対し、放水路を設けたこと。放水路があるため、残された下流の川は、自然河岸に再改修できましたが反面、常時安定した水量の確保が難しい河川となりました。以上の特徴を常に念頭におきながら、都市河川として精進川を位置づけ、都市河川の適正な管理の有り方を、市民の力を借りながら模索しています。

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