バーブ工とは?
バーブ工は、河岸から上流側に向かって突き出した水制状の構造物であり、北米では、捨石構造もしくは簡易な石組み構造が基本形となっている。
バーブという名称は英語でBarb。「矢じり・釣り針のあご、かかり、戻り、さかとげ」の意味を持ち、その形状を表している。
バーブ工を設置する目的としては、主に「河岸侵食防御(湾曲外岸部・片岸)」、「河床高の維持・河道安定(直線部or緩湾曲部・横断)」、「多様な水深・流れ場・河床材料分布の創出」がある。結果として魚類を含む水生生物の生態環境を良いものにするという効果もある。
1980年代から北米で湾曲河道外岸の河岸浸食対策として発展してきた。これまでに多数の事例の積み重ねの中で、設計技術・施工技術がまとまってきている。
当社では北海道の河川で約20年前から試行錯誤を重ねながら、さまざまな用途に活用してきた。現在,日本各地で少しづつ設置事例が増えてきている。
下の写真の中央部に左岸から突き出ているものがバーブである。

この道50年。バーブ工の達人。