バーブについて語ってみる【Pert-3】
バーブ研究会
バーブに興味を持った土木研究所自然共生研究センターや吉村伸一さんが加わり、泉先生(北大)もお誘いし、バーブ研究会を10数年前に発足させました(事務局は当時共生研究センターにいた大石さん:::現在、寒地土研在席)。当時、共生研究センターに席があった原田さん(現在、岐阜大)がバーブをネット上に公開しました。このことで、バーブが知られるようになりました。
研究会は不活発で、関係者が移動したこともあり、バーブの発信は少なく、低迷期間が続きました。
私は道内で機会があればバーブをつくっていたので、低迷期間は気になりません。まだバーブは未熟工法でしたので、良いトレーニングの期間と考えていました。
JRRNと「小さな自然再生」&バーブ
JRRN代表だった玉井先生(東大 河川工学)は応用生態工学会に参加して、自由集会を知りました。この自由集会を契機に、玉井先生はJRRNの活動は「小さな自然再生」で行く、と腹を決めたようです。
10年前から三橋さん(兵庫県大)を中心に「小さな自然再生」の事例集づくりをリバフロ内に席をおく任意団体「日本河川・流域再生ネットワーク(JRRN)」が行いました。このとき、三橋さんから岩瀬に声がかかり、編集のコアメンバーになりました。
参考
JRRNは、第3回世界水フォーラム(2003、日本)の日本版のような組織を旧建設省河川局が「建設技術研究所とリバフロ」につくられた任意団体です。数年前に「建設技術研究所」が抜け「リバフロ」単独の組織形態になりました。
JRRN発足から、和田さんが事務局を一人で回していたようです。
「小さな自然再生」では、水辺の自然再生の作業をしてもらうような企画を立てるようにしています。その作業では、簡単なバーブづくりが多用されるようになりました。現地のあり材をつかい、短時間に人力でできることが強みです。河川管理者もバーブ程度の簡易なものには、なにも言いません。
以上のことから「小さな自然再生」のツールの一つとしてバーブがあります。

この道50年。バーブ工の達人。