調査と対話の先にある、
鳥と人が共生する未来へ。
鳥と人が共生する未来へ。
河川部T. K.2023年 新卒入社

「好き」を、守る力に変える。
- 入社のきっかけを教えてください。
- 小学生の頃から鳥が大好きで、大学では鳥類の生態や個体群動態について研究していました。就職活動では、学芸員やレンジャーなども考えましたが、開発事業に対して、生物への影響を把握し、保全対策を提案する建設コンサルタントの仕事に最も魅力を感じました。
- 現在はどんな仕事を担当しているのですか?
- 現在は河川部で、主に鳥類の環境調査を担当しています。河川改修などの工事を行う際に、周辺の生態系への影響を事前に把握し保全対策を考えることが役目です。調査は早朝から夕方まで通して行い、それが数日間続くことも。鳥や自然が「好き」というだけでなく、体力や気力も求められる仕事です。
- 特に印象に残っている仕事はありますか?
- 石狩川の近くで、国の天然記念物であるオジロワシの繁殖が確認された石狩川水系での現場です。大規模な伐採が必要な工事でしたが、研究者も交えて議論を重ね、オジロワシの反応を慎重に見ながら少しずつ工事を進める「順化」という手法を提案しました。自分の観察や判断が工事の進め方を左右するので大きな責任を感じましたが、無事に工事を終え、翌年も同じ場所でオジロワシが繁殖してくれた時は、心から安堵しました。

対話の中にこそ、
守るべきものの答えがある。
- 仕事の難しさはどんなところに感じますか?
- 「自然を守りたい」という想いと、「治水のために早く木を切ってほしい」という地域の方々の想い。どちらも正しく、どちらも切実です。立場の違う人々の間で、最適な落としどころを見つけるのは本当に難しいものです。ですが、その対話の先にしか、本当の共生はないのだと感じています。
- 仕事の一番のやりがいは何でしょうか?
- 自分の提案で、守るべき自然が守られ、工事も無事に進んだ時です。また、この会社には、鳥だけでなく、魚、昆虫、植物など、様々な分野の専門家がいます。自分の知らない世界を知っている人たちと、日々意見を交わせる環境は、何ものにも代えがたい魅力ですね。
- どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?
- 生き物が好きなことはもちろんですが、それと同じくらい「人が好き」な人かもしれません。調査結果を伝える相手は人ですし、様々な立場の人の意見を柔軟に聞き、粘り強く対話できるコミュニケーション能力が、最終的には自然を守る力になるのだと思います。

- 求職者の方へメッセージをお願いします。
- 大手では外注することも多い現地調査を、私たちは自分たちの手で行います。だからこそ、現場のリアルな感覚を大切に、責任を持った提案ができます。好きなことに専門家として向き合い、社会に貢献したい。そんな想いを持つ方と、一緒に働ける日を楽しみにしています。
SCHEDULE OF A DAYとある1日の流れ
- 6:00前日入りをして、鳥類の調査開始
- 12:00調査中の車内で昼食
- 14:00 調査終了後、調査結果の確認、メールチェック
- 15:00退社
PAST AND PRESENTあの日のまなざしと、
いま見ている風景
- 入社時2023年
- 大好きな鳥に関わる仕事がしたい。
- 現在2025年
- 鳥だけでなく地域の暮らしにも目を向け、
自然と人が共生する未来を描きたい。