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細砂で構成された側岸部を有する 礫床河川の自律形成機構

2022年5月20日 技術情報 技術論文

河川技術論文集,第 27 巻,2021 年 6 月

細砂で構成された側岸部を有する
礫床河川の自律形成機構

THE SELF-FORMATION PROCESS OF GRAVEL-BED RIVERS WITH RIVERBANKS COMPOSED OF FINE SEDIMENT

泉 典洋1・岩瀬晴夫2・酒井尚孝3・野村圭司2
Norihiro IZUM, Haruo IWASE, Naotaka SAKAI and Keiji NOMURA
1 フェロー会員 PhD  北海道大学教授 土木工学部門(〒060–8628 札幌市北区13 条西8 丁目)
2 正会員 株式会社北海道技術コンサルタント(〒065–0043 北海道札幌市東区苗穂町4 丁目2-8)
3 非会員 新潟県(〒950–8570 新潟市中央区新光町4 番地1

1. はじめに
自然の状態で形成された河道には十分な洪水疎通能力がないのが普通である.河川は時折氾濫し,上流から運搬してきた土砂を周囲の土地(これを本論文では広義の氾濫原と呼ぶ)に繰り返し堆積させてきた.このような時折発生する氾濫は線的な河川が面的に土砂を堆積させるための重要なプロセスの一つとなっている.したがって,時折発生する大きな洪水の際の流量が,河道の疎通能力を超えるのは当然であると言えよう.

 

全文を読む:細砂で構成された側岸部を有する礫床河川の自律形成機構(PDF:383KB)